ホワイトニング
近年では、日本でも欧米並みに「歯を白くしたい」と訴える患者さまが増えています。誰でも歯は白いものですが、その白さの度合いはもともと個人差がありますし、また、環境的な要因(薬剤、損傷、食生活、タバコのヤニなど)によって、加齢とともに段々と歯が着色していくものです。白い歯は清潔感を印象づけ、他人に好印象を与えることができるので、女性の患者さまはもとより、ビジネスの商談や就職活動においても有利だと判断する男性患者さまもいらっしゃいます。ホワイトニングはすべて保険のきかない施術ですが、それほど高額にならずに試していただける方法もありますので、一度体験なさってみてはいかがでしょうか。
ホワイトニングとは
ホワイトニングとは、その名のとおり「歯を白くすること」ですが、みずきが丘歯科医院では、その中でも「歯を削ることなく白くする方法」をホワイトニングと定義しています(歯を削って白い修復物をつける方法は審美的治療のページをご覧ください)。ホワイトニングには、樹脂のコーティングを施す「歯のマニキュア(ホワイトコート)」などもあり、また、当院では市販の歯磨き剤に代えて普通に使用するだけでホワイトニング効果が得られる漂白剤配合歯磨き剤なども扱っています。「漂白」というと、歯や歯肉にダメージがあるのでは、とご心配される方も多くいらっしゃるかと思いますが、当院で扱っているホワイトニング剤(すべてアメリカ製)は、FDA(アメリカ食品医薬品局)やADA(アメリカ歯科医師会)によりその高い安全性が認められており、すでに世界各地で何十万という人々が同じ薬剤によるホワイトニングを体験しています。漂白剤の安全性については、どうぞご安心ください。
自分にあったホワイトニング方法とは?
薬剤によるホワイトニング(歯の漂白)
ホワイトニングの成分である、過酸化尿素を配合したジェルを歯に塗布して、歯を漂白する方法です。1)歯科医院内で行なう高濃度のジェルを使用する「オフィスホワイトニング」と、(2)ご自宅で行なう低濃度ジェルによる「ホームホワイトニング」、さらに(3)漂白剤配合歯磨き剤があります。どれもほかとは異なる特徴がありますので、ご自分のご希望やライフスタイルに合った方法をお選びください。※※注…ホワイトニングは、天然の歯にしか漂白作用が現れません。
オフィスホワイトニング
患者さまにご来院いただき、歯科医が施術する方法です。
※現在、施術していません。
ホームホワイトニング
◆歯科医の指導のもと、患者さまが自分自身で行なう方法です。
◆患者さま専用のトレー(カスタム・トレー)の中に低濃度のジェルを流し込み、それを数時間歯に装着することによって、歯を漂白します。カスタム・トレーは患者さまの歯型をもとに当院で作製します。
◆都合のよい時間にご自宅で行なえます(就寝時や日中、2時間装着)。
◆安全に配慮した低濃度の薬剤を使うため、上下顎全ての歯を漂白できます。
◆さまざまなメーカーのホームホワイトニング剤を常備していますので、体質的に合ったものをご用意できます。
◆効果が出るまで2~3週間程度の期間が必要です。
◆施術効果が比較的長続きします。
◆自然に近い色調で、違和感のない白さを得られます。
◆時間をかけて、少しずつ、自然な白さを求める方におすすめです。
◆1歯1,650円(税込)(4週間分のジェル・カスタムトレー一式を含む。通常は片顎10歯程度。1歯から28歯まで施術可能。)
◆使い捨てのトレーを使ったホームホワイトニングもあります。使い捨てのトレーはフリーサイズで、どなたにでも合うように作られています。
・審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・ホワイトニングには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングがあります。
・色の白さの度合いには、個人差があります。
・ホワイトニング後、一定期間、色素の沈着が顕著になるとの報告がされています。ホワイトニング後、24時間は、着色物質(カレー・コーヒー・ワイン・タバコなど)の摂取を控えてください。ホームホワイトニング施術期間中も着色物質(カレー・コーヒー・ワイン・タバコなど)の摂取を控えてください。
・ホワイトニング処置中や処置後に、痛みや知覚過敏の症状が生じることがあります。
・ホワイトニングの薬剤に対してアレルギーのある方は、薬剤で口腔粘膜に異常が起ることがあります。その際は、すぐに使用を中止してください。
・ホームホワイトニングはご自分で行なうため、どのような仕上がりになるか予想がつきにくく、歯の白さの調整が難しくなります。
・ホームホワイトニングでの器具の使用方法や薬剤量などが正しく守れているかご自分での判断が難しい場合は、歯科医師または歯科衛生士に相談ください。
・詰め物や被せ物が多い方は、ご自分の歯との色の差が目立つようになることがあります。その部分の色をご自分の歯に近づけることは可能ですが、時間と費用が必要です。
・入れ歯や差し歯など、人工歯は白くできません。
・ホワイトニングは、被せ物を装着している歯には適用できません。
・歯にひびが入っていると、薬剤の影響により歯髄にダメージを与えることがあります。
・抗生物質の影響により歯の変色が著しい方は、ホワイトニングの効果が出にくい場合があります。
・「無カタラーゼ症」の方は、薬剤に含まれる過酸化水素を分解する酵素がないため、ホワイトニングはできません。
・薬剤の影響があるため、妊娠中や授乳中の方は控えてください。