矯正歯科とは
矯正歯科は歯並びを改善してきれいな歯列にするための診療科です。歯並びについてお悩みをおもちの方にとっては、コンプレックスを解消する機会にもなるでしょう。しかし、矯正歯科でより大切になるのは、噛み合わせの改善です。きちんと噛み合うと食べ物を噛む機能が正しく働き、消化が良くなって内臓への負担を軽減します。このほか、虫歯や歯周病の予防、体のバランスの改善など、全身の健康にも貢献すると考えられています。
当院の矯正治療
みずきが丘歯科医院では月に2度（第1土曜日と第3日曜日）、国立長崎大学卒業後、東京医科歯科大学矯正科で長年経験を積んだ矯正歯科を専門とする歯科医師が治療にあたっています。
矯正歯科の治療で重要な、施術前の診断をより確実なものとするため、診査に時間をかけ、患者さまのご希望に沿えるように、十分な説明と対話の時間をとっています。
小児矯正はもちろん、成人の矯正のご相談も受け付けています。治療中の審美性にも配慮し、透明ブラケットを使用しています。ご相談に関しては無料ですが、さらに精密な検査（歯の模型作製・レントゲン撮影など）をご希望の場合は5,500円（税込）と診断料5,500円（税込）で別途受け付けています。ぜひお気軽にご相談ください。
不正咬合による身体への弊害について
歯並びの悪さは、見た目にだけ問題が起こるわけではありません。歯並びが悪いと噛み合わせが乱れている可能性が高いのですが、そうなるとしっかり食べ物を噛めないまま体内へ入ってしまい、栄養の吸収効率が悪くなります。内臓への負担もかかることなので、将来を考えると早めの改善が望まれます。また、噛む力のバランスが悪くなり、肩こりや頭痛といった慢性的な症状を引き起こすおそれもあります。このように、噛み合わせの乱れが全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性が考えられます。
成人矯正
お仕事やプライベートのとき、口元を見られるのが気になるという方もいらっしゃいます。成人矯正では、治療によってきれいな歯並びへと導きます。歯並びが美しくなるとお顔全体の印象も変わり、コンプレックスの解消などにもつながります。
歯並びがきれいになる矯正歯科ですが、前提として正しい噛み合わせにするという大きな目的があります。噛み合わせを改善すると食べ物をしっかり噛めるようになるので、将来のお口の健康にも良い影響をもたらします。
成人矯正のメリット・デメリット
- メリット
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・口元のコンプレックスを解消できる
気になっていた歯並びが改善されると、お顔全体の印象も良くなって自分に自信がもてるようになります。お友だちとのおしゃべりも、すてきな笑顔で思う存分楽しめます。
・全身の健康維持にも良い影響がある噛み合わせが正しくなると食べ物をしっかり噛めるようになり、消化が良くなって内臓への負担が軽減します。また、自律神経も改善すると考えられており、全身的な体の不調が改善する可能性があります。
・口臭が改善する歯並びが悪いままだと、歯磨きが行き届かず汚れが溜まって口臭につながるおそれがあります。歯列を整えると歯ブラシが全体に行き届くようになり、口臭が軽減します。
- デメリット
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・装置をつけている間は口元が目立つ
矯正歯科では、歯を動かすための装置を装着します。そのため、口をあけたときに装置が見えてしまいます。目立たない透明な装置もご用意していますので、希望される場合はご相談ください。
・食事や歯磨きが不便になる矯正装置をつけていると、食事や歯磨きがしづらくなります。食べかすが挟まりやすいほか、汚れが残って虫歯や歯周病になりやすいので、丁寧に歯を磨かなければなりません。
・治療期間が長くなる歯を理想的な位置に動かすには、2～3年ほどかかることもあります。長期的な治療となるため、近いうちに大きなイベントがない時期に治療をスタートするとよいでしょう。
小児矯正
小さなお子さまの歯並びが悪いと、本人は気にしなくても保護者の方としては改善してあげたいと思うものです。そして、気になったときは早めに相談していただきたいと思います。小児矯正は、お子さまの顎骨の成長をコントロールしながら歯列を並べるためのスペースを作ります。そのため、早めに治療を始めることでスムーズに矯正できます。思春期に入ると口元が気になるというお子さまもいるので、小さいうちからでも相談されるとよいでしょう。
小児矯正のメリット・デメリット
- メリット
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・顎のバランスを整えられる
お子さまの成長の著しさを活用し、特殊な装置を使ってお顔の骨格を整えられます。これにより、歯列を並べるためのスペースが生まれるほか、お顔のバランスも良くなります。
・永久歯を抜かなくて済む可能性が上がる矯正歯科では歯を並べるスペースを作るために抜歯するケースもありますが、小児矯正では顎の成長を促してスペースを広げられるので、永久歯を抜かずに矯正できる可能性が高くなります。
・歯列を悪くする癖を直せる小児矯正では、指しゃぶりや舌で歯を押し出すといった、歯列に悪影響を及ぼす癖も改善します。癖を直すトレーニングによって、お口周りの筋肉も正しく機能するようになります。
- デメリット
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・矯正期間が長くなる
小児矯正では、まず顎の成長が終わる15歳くらいまでは経過を観察し、必要であれば歯列矯正をスタートします。そのため、矯正期間が全体では長くなる場合があります。
・装置の装着を自己管理する必要がある顎骨の成長をコントロールする時期は、取り外しできる装置を使います。お子さまが嫌がって取り外すと治療がスムーズに進まないため、保護者の方の協力も得ながら自己管理する必要があります。
・口元が目立つことがある成人矯正と同様に、装置を口の中につけている間は口元が目立ってしまうことがあります。学校に行くときなどに気にするお子さまもいるので、保護者の方のサポートも必要になります。
治療費の目安
110,000円（税込）（前歯4歯程度の簡単な症例）～715,000円（税込）（上下顎全歯列28歯）まで。（そのほか、毎月 5,500円の諸費用をいただいています。／ 税込）
歯周病治療やインプラントによる歯科治療の前処置としての矯正
インプラントによる歯科治療をご希望の患者さまが歯周病などで歯並びが悪くなってしまっている場合などには、まずはじめに矯正治療を受けていただくことがあります。インプラントを埋入するためには、土台となる基礎をしっかりとさせておく必要があるからです。崩れてしまった歯並びを矯正治療によって改善し、それからインプラントによる新しい歯を装着すれば、機能的にも審美的にも天然歯により近く仕上げることが可能です。
・機能性や審美性を重視するため自費（保険適用外）での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1～2週間で慣れることが多いです。
・治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生え揃っている場合は、一般的に1年半～3年を要します。小児矯正においては、混合歯列期（乳歯と永久歯が混在する時期）に行なう第1期治療で1～2年、永久歯がすべて生え揃った後に行なう第2期治療で1～2年半を要することがあります。
・歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
・装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
・治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
・歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
・ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
・ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
・治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
・治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
・問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
・歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
・矯正装置を誤飲する可能性があります。
・装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物（被せ物など）の一部が破損することがあります。
・装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
・装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物（被せ物など）の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
・顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
・治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
・加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
・矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。